●失敗しないための廃車の知識
廃車するのにそれ程多くの知識は必要ありません。
でも、是非に知っておいて欲しい情報があるのも確かです。
ビッグエイトでは毎年1000台前後の廃車を扱っています。
その中で気付いたことや「こうしたらよかったのに・・・」と感じたことを
<準備編><業者選び編><廃車手続き編>
の3つに分けてご説明します。
ここに記載した内容以外にもご不明な点はお気軽にご相談ください。
●準備編 〜廃車する前にやっておいて欲しいこと〜
1.車検の有効期間を確認する。

車検の有効期間は、車検証の「有効期間の満了する日」をご覧ください。
有効期限が過ぎると公道では走れなくなります。
特に都内では車の陸送を依頼する場合、
ちょっとした距離でも10000円以上の運送料金がかかってしまいます。(詳しくは、後述します)
出来ることなら直接業者さんまでお車を持ち込みしましょう
2.自賠責保険の有効期間を確認する。〜車検証の有効期間が過ぎている場合〜
残念ながら車検証の有効期間が過ぎている場合は、自賠責保険の有効期間がまだ
残っているかどうか確認しましょう。
まだ、残っている場合は、地元の区(市)役所で仮ナンバーを申請すれば、通常通り公道で運転できます。
車検証、自賠責保険、免許証、認印、お金(800円程度)を持って申請すれば、
その日のうちに貸し出ししてくれます。
3.まめにエンジンをかけておく。
もう、車を使わないからといって、そのままにしておきますとバッテリーが上がり、エンジンがかからなくなってしまいます。車が動かない原因の8割はバッテリーあがりです。
そうしますとやはり陸送を依頼することになり、余計な出費をすることになります。
JAFに入会されている方は無料でバッテリーをかけてもらえます。
(その場でエンジンをかけるだけですので、途中でエンジンを止めないよう気をつけて下さい。)
なお、入会金2000円と年会費4000円を支払えば、その日からJAFのサービスを受けることができます。
→JAFの入会を検討される場合はこちらからどうぞ。
4.書類手続きはお早めに。
廃車すると自動車税・重量税・自賠責保険は月割りで戻ってきます。
手続きが翌月に持ち越されると、その分還付してもらえる金額が減ってしまいます。
例えば2000ccの乗用の場合、1ヶ月手続きが遅れると約6000円戻ってくるお金が減ってしまいます。
廃車と決まったらなるべく早い時期に印鑑証明書等、廃車に必要な書類をご用意ください。
→自動車税の還付についての説明はこちらから
→重量税の還付についての説明はこちらから
→自賠責保険の還付についての説明はこちらから
5.車検証の所有者の欄の名義を確認する。
車検証の所有者の欄はどなたになっていますか?
所有者がディーラーやローン会社の場合、通常より1週間以上手続きに時間がかかりますので、前もって必要書類の準備をお勧めします。
必要書類につきましては【廃車手続きの必要な書類】を参照してください。
●失敗しない廃車引取り業者の選び方
〜下取りは論外! 買取り屋さん・修理屋さんの利用方法と第3の選択〜
「廃車・廃車手続きはコマーシャルで宣伝している買取り専門店で…」
中古車の買取り店は、日本国内で中古車として流通する車をメインとして扱っているため、
お車の使用年数が10年以上の車、走行距離が10万キロを越えた車ですと、
0円〜2万円前後の廃車費用を請求するケースが多いです。
また、自動車税分は戻してくれても(戻してくれない場合もあります)、重量税・自賠責保険等は戻してくれないところが多いです。
新車・中古車屋さんで車を購入した時に下取りしてもらう?
「下取り」とは新車や中古車を買うときに、今まで使用していた車をその車屋さんに引き取ってもらうことです。
年式の新しい車なら買い取ってもらうことも可能です。
なぜ、下取りしてもらってはいけないのでしょうか?
それは新車屋さん、中古車屋さんは車を売ることが専門だからです。
中古車には1台として同じ車はありません。距離や傷の具合だけでなく、流行り廃りや、
その時々の相場によって価格が大きく左右されます。
これらの情報やノウハウは買取り専門店の方がはるかに上です。
ただし、中古車買取店さんは、お客さんから安く買う技術(??)も持っていますので、年式が新しく、
走行距離も少ない車でしたら、最低でも2社以上は回ってみることをお勧めします。
稀に、キャンペーンと称して、下取り車を数万円以上の値段で買取りしてくれる場合があります。
ただし、そのような場合でも重量税や自賠責保険の解約金は買取価格に含まれてしまいますので、
車検の有効期間が残っている方は、廃車することで戻ってくるお金を確認した上でご検討ください。
修理屋さんに修理や車検の見積もりをしてもらったけど、費用が高かったためそのまま廃車にしてもらう?
「せっかく見積もりしてもらったのだから、廃車もそこの修理屋さんに頼まないと・・・」
という義理堅さをお持ちの方はその修理屋さんをご利用ください。
修理屋さんは引取った車を解体・リサイクルすることができません。(法律で決められています)
修理屋さんが引き取った廃車は解体業者さんに引取られていきます。
解体業者さんは修理屋さんにお金を払ってお車を引取っていきます。
「ということは、直接、解体屋さんに依頼すればその分安く廃車できる?」
その通りです。
余程のことがない限り、修理屋さんでの見積もり費用は無料のはずです。
修理屋さんに対しては、
「すみません。お見積もりを検討した結果、車は廃車することにしました。
つきましては、◎月×日に、解体屋さんが車を引取りに伺いますのでよろしくお願いします。」
とおっしゃっていただければ、通常特に問題はありません。
レッカー屋さんに事故車を引き取ってもらう?
公道での急な事故・故障でしたら、危険ですので、レッカー屋さんかJAFさんに依頼して即座にお車を引き上げてもらいましょう。
しかし、急ぎでない場合は解体屋さんに依頼した方がお得です。
依頼する会社にもよりますが、費用が3分の1から4分の1程度に抑えられるケースもあります。
失敗しない解体業者さんの選び方は?
「業者さんに廃車を頼んだけど、実はほったらかしにされて、翌年度分の税金も払わなければいけなくなった」
ということになったら困りますよね。
下記の写真をご覧ください。陸運局で発行された『一時抹消証明書』『登録事項等証明書』です。
弊社ではこれらの書類を、お車を引取らせていただいた方には必ずお送りしています。
証明書をきちんと送ってくれる業者さんを選択されることをお勧めします。
一時抹消証明書:
上部左側に記載されている『登録年月日』が、弊社が陸運局で一時抹消の手続きを行なった日付になります。
この日以降、自動車税を請求されることはありません。
最下段に記載されている日付(この場合でしたら平成19年3月27日)が、この書類が発行された日付です。
登録事項等証明書:
中段左側に記載されている『登録年月日/交付年月日』(この場合は「平成19年2月26日」)が、弊社が陸運局で一時抹消の手続きを行なった日付です。この日以降自動車税を請求されることはありません。
中段右側の『備考』に記載されている『解体報告記録がなされた年月日』(この場合は「平成19年3月26日」)が、弊社がお車を解体しそれが陸運局に記録された日付になります。車検が残っている場合、この日以降の未使用分の重量税が戻ってきます。
最下段に記載されている日付(この場合でしたら平成19年3月30日)が、この書類が発行された日付です。
車を解体した方がお金が戻ってくる!
車検が残っている車の場合、きちんとした手続きを行なえば、
買取り店さんで車を買い取ってもらうよりもお金が戻ってくるケースがあります。
以下の説明を是非ご覧ください。
※すべての解体屋さん、中古車買取店さんで『自動車税』『重量税』『自賠責保険』の
還付金を戻してくれるワケではありません。
『自動車税のみ返してくれる』、あるいは『全く返してくれない』場合もございます。
お見積もりをもらう際にはきちんと確認されることをお勧めします。
「自動車解体業者」とは?
中古車として流通しない車の流れを図式にすると以下のようになります。

意外に思われるかもしれませんが、修理屋さんが自動車を解体・処理することはまずありません。
法律上同じ建物内で自動車の修理と解体を同時にしてはいけないことになっているのです。
(個人的な感覚的では、病院と薬屋さんくらいの違いがあります)
通常、保険の代理店もしているので、書類の手続きには詳しいところが多いです。
廃車を専門に扱う業者さんのことを「自動車解体業者」といいます。手元のタウンページで調べたところ、「新宿・渋谷・世田谷・中野・杉並区版」では20件の登録がありました。意外とあるものですね。
自動車解体業者は大きく分けると以下の3つのタイプに分けられます。
1.自動車解体専門の業者
ひたすら車を解体しています。‘解体工場’的なイメージになります。
2.単に解体するだけでなく、部品のリサイクルにも力を入れている業者
取り外した部品を修理屋さんや一般ユーザーに販売しています。
ただし、低年式の車の部品は現在供給過剰となっており、余程高年式の車の部品でないと買い取ってもらうことは難しいです。
3.取り外した部品を国内だけでなく、海外にも販売している業者
意外な車が意外な高値で買い取られることもあります。
1→2→3の順に扱っている部品の範囲が広くなり、
その分、廃車料金を安く(又は買取り)してもらえる可能性が高くなります。
HPでお店を選ぶ場合は、廃車した車をどのような形で処理しているのかをきちんと説明してある会社(できれば部品を直接海外に輸出している会社)に問い合わせてみることをお勧めします。
一時期は引き取るだけ引き取って、そのまま山奥へ捨ててしまう悪徳業者がいて、社会問題にもなりましたが、今は経営環境が改善され、そういった業者さんはほとんどみかけなくなりました。
失敗しない問い合わせの仕方
問い合わせ方法はメールでも電話でもOKです。
1.まずは、お車の車名、年式(初年度登録)をお知らせください。
車種によっては型式、傷の具合、オートマかマニュアルか等を聞かれることもあります。
廃車するのに何でこんなに詳しく説明しなくてはいけないのか不思議に思うかもしれません。海外向けの場合、同じ車でもマニュアルとオートマの違いや、排気量の違いによってエンジンの値段が変わってくるからです。
一般的にはメンテナンスのしやすいマニュアル車が好まれる傾向にあります。
また、燃費の問題で同じ年式ならクラウンよりカローラ、シーマよりサニーの方が人気があったりもします。
2.車を引取りに来てもらうか持ち込みするかを伝え、料金を確認してください。
<持込みの場合の注意点>
万が一渋滞に巻き込まれても営業時間内に到着できるよう余裕を持って出発してください。
帰りの交通手段も確認してください。意外と不便なところにある場合もございます。
最寄りの駅まで無料で送迎してくれる会社もありますので、確認してみてください。
<引取りの場合の注意点>
たとえ車検が切れていても、動く車なら問題ありませんが、不動車の場合、その車の状態や駐車している場所等によっては運び出すのが大変な場合がございます。
あとから余計な料金を請求されないよう、予め状態をきちんと説明してください。
3.陸運での抹消手続きを自分でするか、それとも依頼するかを伝え、料金を確認してください。
廃車でお車を持ち込む場合は、通常、お車の処理代と抹消手続きの費用だけのはずですが、念のためそれ以外に料金がかかるかどうか確認してください。
*
一部の業者で見積もり代金等を請求するところがございます。
●廃車手続き編
自分で手続きする場合
時間のある方にはお勧めです。ただし、書類1つ抜けていてもやり直しでまた出直さなくてはならなくなります。
また月末、年度末は大変込み合う場合がございます。
往復の交通費やそこで費やす時間を考慮に入れて、業者さんに依頼するか、御自身で手続きされるかを決めてください。
個人的な感覚ですが4000円以下なら業者さんに任せることをお勧めします。
初めて廃車する方でも簡単に廃車の手続きができるよう、このHPを作成しましたが、どうしても不安が残る方は、
http://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/sikyoku/index.htm
から、直接陸運事務所にお電話でお問い合わせいただくこともできます。
目の前に行政書士さんの看板が・・・
以前、こんな質問を受けたことがあります。
「車検場(陸運事務所)の近くの行政書士さんに廃車手続きをしてもらえば、
廃車する車は車検場に置いていってもいいんでしょう?」
廃車する車本体は車検場(陸運事務所)では扱ってくれません。
個人の責任で廃車してもらうお店を見つけなくてはならないのです。
では、車を廃車する場所は見つかったとして、その後の抹消登録の手続きはどうしたらよいでしょうか?
廃車手続きを依頼する場合
ここで役所手続きの専門家である行政書士さんを頭に浮かべる方がいらっしゃるかと思います。
行政書士さんに頼めば、まず間違いなく、安心して手続きを終えることができるはずです。
後は値段の問題です・・・
町の行政書士さんはお客さんから依頼された様々な手続きを代行することで生計を立てています。
その分料金も割高で5000円〜10000円の費用がかかります。
ではどうしたら廃車費用を節約できるのか。
まずは廃車してくれたお店に依頼してみましょう。
月に何件も取り扱っている会社なら、他のお客さんの分をまとめて手続きしてくれるので、
その分1件1件の料金は安くしてくれます。
また、稀にですが、お金は払ったのに、実際には手続きしてなくて、次の年も自動車税を請求されたというトラブルを聞いたことがあります。
どんなに遅くても2週間以内には抹消したことを証明する書類を郵送・ファックスしてくれる業者さんを選びましょう。
廃車手続きを自分でする場合
どこの陸運事務所でもその周辺には多くの行政書士さんが看板を掲げているのが目につきます。
これらの看板を見ていくうちに
「あれっ、廃車手続きは行政書士さんに頼まなくてはいけないのかなあ?」
という気持ちが徐々に高まり、自分で手続きすることが不安になってくる・・・ことがあるかもしれません。
陸運事務所の近くの行政書士さんの場合2000〜4000円前後の料金を払って手続きしてもらうことも可能です。
しかし、せっかくここまで足を運んできたのですから直接陸運事務所まで行き、そこで直接手続きすることをお勧めします。
手続きの仕方については陸運の窓口で丁寧に説明してくれます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
より良いHP・より良い対応を心がけております。
ホームページの内容で分かりづらい点、もっと説明を加えた方かいい点等がございましたらお気軽にお申し付けください。






