エルサルバドルってどんな国?
- 漢字表記
- 救世主国または薩爾瓦多
- 首都
- サンサルバドル
- 言語
- スペイン語
- 宗教
- カトリック
- 面積
- 21040平方キロメートル(世界第148位)
- 人口
- 6587541人(世界第97位)
- 通貨
- アメリカ合衆国ドル
- 国際電話番号
- 503
- 国の標語
- Dois,Union,Libertad スペイン語: 神、団結、自由
平成18年11月に訪問しました。
日本からの直行便はないので、ロサンゼルスを経由します。
11月といっても緯度はフィリピンのマニラと同じ。。。
空港を出た直後から蒸し暑い空気がワッと押し寄せてきました。
この時期でも半袖で過ごすことができ、海に入ることもできます。
この国の大きさは九州の半分程度の大きさで、人口650万人。
そのうちの250万人がアメリカへ出稼ぎに行き、
主にロスアンゼルスでタクシーの運転手やホテルの受付等の仕事についています。
毎年のクリスマスに彼らが本国へ送金する金額と、国内の産業が稼ぐの金額がほぼ同額とのことでした。。。
滞在したホテルから撮影した首都の町並みです。
地震国であるため、首都でもそれほど大きな建物が建っていませんでした。
現在は親米政権が樹立され、2番目に大きいアメリカ大使館(車で端から端まで行くのに数分かかる)があります。
近隣の中米諸国の金融の中心として発展し、道路などはは意外と綺麗に舗装されていました。
エルサルバドルの車事情
この国には鉄道がありません。以前はあったようですが、レールを剥ぎ取ってその鉄を転売してしまう人がいるので、なくなってしまったとのことです・・・(鉄の値段の高騰で日本でも最近そういう事件を耳にしますよね)
そのような事情から週末の道路はとても渋滞します。
見かける車の傾向は日本車6割、韓国車3割、その他1割といった感じでした。
自動車の部品屋さん
弊社が部品を輸出している会社の社長さんの名前はホセさん(41歳)。
右から2番目の人です。とても働き者です。
ちなみに右から3番目の人は弊社がお世話になっている日本の商社の方です。
一番右の人はこのお店の警備員さん。ライフルには実弾が入っています。
1979年から約12年間の内戦を経験し、治安は今でも良くありません。
従業員さんが10人程度のレストランやスーパーでも、ライフルを持った警備員がお店の前に立っている光景をよくみかけます。
彼はホセさんのボディーガード。(ちょっとカッコつけたポーズを取ってもらいました・・・)
右手に構えているのは本物の拳銃。
左手に持っているのは銃の許可証です。
ホセさんは別に大富豪というワケではありません。
この国では中小企業の社長さんクラスでも普通にガードマンを雇っています。
こちらはお店の売り場。
この黒い窓はお客さんが購入した部品の代金を払う窓口。
外からは中の様子が見えないようになっていて、防弾製になっています。
こちらは事務所の中にあるパソコン。このパソコンは防犯カメラと連動しています。
私が訪れた日の前日にも、盗難があり、録画した画面を巻き戻したら、犯人がしっかり写っていました。。。。
この国では燃費の関係からディーゼル車の方が人気があり、
わざわざ購入したガソリン車にディーゼルエンジンを載せかえることもあるそうです。
この時はアメリカのフォード車に日産のディーゼルエンジンを載せ替える作業をしていました。
早くて3日、遅くても8日程度で載せ変え作業を完了させるそうです。
日本ではちょっと考えられませんね。
日本ではエンジンが壊れたら余程の車でない限り廃車です。
この国ではエンジンの壊れた箇所を交換して、末永く使用することが普通です。
(日本でもほんの数十年前まではそうしていました。)
この写真はそんなエンジンの部品たちです。
エンジン本体もこのように所狭しと並べられています。
ゴミの山・・・ではありません。立派な在庫商品です。
このように倉庫中の部品はきちんと整頓して保管しています。
スペースを節約するため、ライト類は天井に吊るされています。
現地の需要に応じて、車の前の部分を切ったり、後ろを切ったりして弊社から送っています。
写真で紹介できないのが残念ですが、ドアはこの10倍くらいの枚数が倉庫の中に並べられています。
ここでは壊れたセルモーターやダイナモを修理しています。
日本でしたら即交換の部品です。。。
ホセさんのスタッフから燃料ポンプを保管するときは向かって左のように
ゴムホースでつないでおいて欲しいと要請されました。
このようにすれば、中が錆びずに済むとのこと。
これは韓国車のエンジンです。
日本では韓国製の車はあまり走っていませんが、
廃車した際はこの国へ行くかもしれませんね。
韓国製のエンジンは、日本のエンジンと比べて故障が多く、壊れると、
日本の中古エンジンに載せ替えられることが多いそうです。
このダイハツのエンジンは日本では生産されていません。
ダイハツに限らず、日本の仕様とは異なるエンジンも少なくありません。
エルサルバドルの街並み
昼間の時間は工場見学や移動にほとんどの時間を費やしていたため、
町並みを写真に収める時間はあまり取れませんでした。
この写真は夜の繁華街です。
都市部の住宅街では、防犯のため、どこの家も高い塀で囲われています。
たまたま、事故現場に遭遇しました。日本だったら完全に廃車。
でもこの程度なら、修理して使われるとのことでした。
地方に行くとこのような風景をよく目にします。
もちろん人だって荷台に。
首都を抜けて数十分も走ると近代的な町並みは消え、このような露天のお店が並んでいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
「もっとこんなことを知りたい」等のご要望がございましたら是非おっしゃってください。
次回の取材に役立てていきたいと思います。
次回はパナマに行った部品たちを紹介します。
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